2021年の今日、公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。(初公開日:2021年9月4日) |
国税庁の「令和元年(2019年)分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均給与は436万円。また、厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査」では、1世帯当たり平均所得金額は552万円、中央値は437万円とされています。
家族構成などによって実感は異なるでしょうが、この数字をみる限り「年収500万円台」は、標準的な世帯年収ゾーンに含むことができそうです。
今回は「年収500万円台」の家庭のお金と暮らしの様子を見ていきます。
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1. 「年収500万円台」って何割いるの?
先ほどの「令和元年分民間給与実態統計調査」(第16表)から、給与所得者の給与額の分布を確認しましょう。
1年を通じて勤務した給与所得者は5225万人のうち、最も多かった年収ゾーンは「年収300万円超400万円以下」で、全体の17.0%を占める890万7000人でした。次に多かったのは「200万円超300万円以下」の年収ゾーンで、全体の14.9%を占める783万8000人です。
年収500万円台の人の割合を見てみましょう。
- 500万円超600万円以下:532万8000人(10.1%)
- 600万円超700万円以下:339万7000人(6.5%)
- 700万円超800万円以下:231万5000人(4.4%)
- 800万円超1000万円以下:255万4000人(4.8%)
- 1000万円超2000万円以下:228万6000人(4.3%)
- 2000万円超:27万5000人(0.5%)
年収500万円超600万円以下の人は、給与所得者の約1割ですね。年収600万円を超えると、各年収ゾーンの割合は下がる傾向にあります。給与所得者の年収のボリュームゾーンは、おおむね500万円台、といったところでしょうか。