2. 老後生活に不安があると感じる人は約85%

次に、公益財団法人「生命保険文化センター」が18~69歳(男女4014名)を対象に行なった「令和元年度 生活保障に関する調査《速報版》」を見てみましょう。

老後生活に不安がある人は84.4%にのぼり、その中で82.8%が「公的年金では不十分」と回答しています。

さらに、65.9%の人が「何らかの手段で準備をしている」ことがわかりました。

《老後生活についての不安の有無》

  • 「不安感あり」(84.4%)→具体的な不安の内容「公的年金だけでは不十分」(82.8%)
  • 「不安感なし」(13.2%)

《老後の日常生活費を公的年金でまかなえるかどうか》

  • 「まかなえると思う」(17.5%)
  • 「まかなえるとは思わない」(78.7%)

《老後生活のための経済的準備状況》

  • 何らかの手段で「準備している」(65.9%)
  • 「準備していない」(31.3%)

《個人で準備した老後資金の使用開始年齢》

老後のための貯蓄について、切り崩し始める年齢は、平均で65.9歳という結果になりました。年齢の分布をみると、多い順に以下のようになっています。

  • 「65歳」(39.7%)
  • 「70歳」(20.9%)
  • 「60歳」(14.4%)

公的年金では不十分と考えてそれぞれが何らかの方法で老後の準備をしていますよね。老後資金はできるだけ使わずに残しておきたいものですが、いつかは取り崩す時が来ます。

収入と支出のバランスにより使い始めるのは65歳が最も多くなっています。生活費設計の目安として参考にしてみてはいかがでしょうか。