4. 子育て世代は一体どれくらい持っているの?
「全体の世帯でのイメージはつかめたのだけれど、これから子育てをする世代とリタイアした世代では貯蓄残高の平均値も変わってくるのではないのか」という指摘もあるでしょう。
たとえば、結婚をし、子供が一人生まれ、もう一人子供が欲しいなと考えている30歳代の世帯があるとしましょう。その世帯が今後、子供が増え、大きくなることを考えてマイホームが欲しいと考える世帯が出てきても不思議ではありません。
マイホームを購入するにあたっては、金融機関から住宅ローンとして借入をする人も多いと思います。その際には住宅ローンの頭金として貯金などある程度の資金を貯めておかなければと感がる方もいるのではないでしょうか。では、そうした世代はどれくらいの貯めているのでしょうか。
先ほどの総務省の調査によれば、40歳未満の二人以上の世帯では貯蓄現在高が602万円となっています。やはり比較的若い世代の貯蓄は全体と比べて多くないということが分かります。
また、子育て真っ盛りの40歳代ではどうでしょうか。同調査によれば、40~49歳の貯蓄現在高は1074万円となり、40歳未満の602万円から大きく増加しています。世帯主の年齢も上がり年収も増える世帯もあるでしょうし、子育ての手が離れることでその費用も少なくなってくるからでしょうか。