2. 貯蓄の中身とは何か

貯蓄現在高の調査結果を「中央値」で見たとはいえ、その金額は1000万円を超えています。先ほど見た「平均値」の1812万円からは大きく下がったように見えますが、読者の中には「私はそんなに持っていないのだけれども」というような意見も出てきそうです。

ただし、総務省がいう「貯蓄」はいわゆる「貯金」とは少し定義の幅が異なり、注意が必要です。ここでいう「貯蓄」には銀行などでの預金や郵便貯金などが含まれる一方、保険をはじめ株式や投資信託といった有価証券も含まれています。保険に関しては積立型生命保険や損害保険の一部が含まれます。