4. 「ウチの親」そして「自分」は大丈夫?
年金を納めている間は痛い出費に感じてしまいますが、やがて将来の大切な収入源となります。もし経済的な事情で保険料の納付が難しい場合は、保険料の支払いが「免除・猶予(※6)」になる制度を利用してみましょう。
これには全額免除と一部免除の2つがあり、全額免除の期間は受給資格期間にカウントされます。
ただし、将来の年金額を計算する際は、免除期間は保険料を納めた時に比べて2分の1(2009年3月までの免除期間は3分の1)に。納付猶予期間は、年金額に反映されません。10年以内に追納して、将来もらえる年金額を増やすという手もあります。
また、「本当に将来年金をもらえるか分からないから、あえて年金保険料を払わない」という考えには注意が必要です。滞納し続けていると、万が一のときに障害年金を受け取れない、延滞金の徴収や財産を差し押さえられる、といったリスクも。
自分自身のため、そして子どもの世帯に迷惑をかけないためにも、年金保険料はきちんと支払いましょう。さらに預貯金を増やし、老後生活に向けて万全の備えをしておきたいですね。
参考資料
- 厚生労働省「令和元年(2019)度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- ※1 企業年金連合会「第一号厚生年金被保険者」
- ※2 日本年金機構「合算対象期間」
- ※3 日本年金機構「3号不整合記録問題とは何ですか。」
- ※4 政府広報オンライン「知っておきたい「年金」の手続」
- ※5 日本年金機構「国民年金保険料の追納制度」
- ※6 日本年金機構「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」
LIMO編集部