子育て世代といっても、親の年齢によって収入や支出はずいぶん異なります。そして、子どもの成長とともにどうしても支出は増えてしまいがちで、なかなか貯蓄を増やせないということも。

総務省統計局の「家計調査報告2021年(令和3年)」には、2人以上世帯のうち勤労世帯30歳代、40歳代、50歳代の各年代別の「家計収支編」と「負債・貯蓄編」の調査結果が出ています。

各年代の収入や貯蓄、ひと月の家計などを見てみましょう。

【子育て世代】ひと月の税込収入は年齢が上がるにつれて増加

同調査によれば、勤労世帯のひと月の実収入は「20歳代が51万1735円、30歳代が56万8813円、40歳代が64万8586円、50歳代が69万2712円」と、年齢が上がるにつれて増加しています。

配偶者のうち女性の有業率をみると「20歳代が50.5%、30歳代が54.8%、40歳代が60.6%、50歳代が58.0%」。

すべての年代で女性の有業率は半数を超えており、夫婦2人で家計を支えているご家庭が多いことが分かります。

※実収入と可処分所得とは…「実収入」とはいわゆる税込み収入のことで、子ども手当などの給付金なども含まれています。「可処分所得」は、「実収入」から税金や社会保険料などの「非消費支出」を差し引いた金額で、手取り収入にあたります。