日経平均株価がもみ合いで推移する中、投資のパフォーマンスがなかなか上がらない投資家の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、個別で見れば、高いリターンを上げている株式銘柄もあります。

今回は、多くの個人投資家の投資相談を受けてきた経験のある筆者が、「個別株投資で高いリターンを上げた時の投資初心者」に見られた、要注意行動をご紹介します。

1. 商船三井の株価

今回取り上げる企業は商船三井(9104)です。

商船三井の株価は2010年以降、だいたい600~2000円のレンジで推移してきましたが、2021年以降は非常に強い勢いで値上がりしてきました。

仮に2年前の600円弱(株式分割調整後)で100株買い、現在まで持ち続けたとすると、6倍近いリターンを上げている計算となります。

大手海運株ということで知名度も高く、またわずか2年という短い期間のため、実際にこの間持ち続けていたという投資家もそれなりにいらっしゃるのではないでしょうか。

2年間で6倍ものリターンを上げた場合、ベンチマークや他の投資家と比べるなど小難しいことは抜きにして、単純な絶対リターンとして「大成功」と言えるでしょう。