バラは冬に休眠します。バラの休眠期には、通常の世話とは異なる作業が必要になります。この「冬の作業」こそがバラを美しく咲かせるポイントです。

冬の休眠期に必要な作業は、バラの土替え(鉢替え)・冬剪定・寒肥の3つ。バラの大苗を植え付けるのも休眠期が適期です。

今回はバラを健康に育て、春からの美しい開花のために必須の「冬の作業」について解説します。

春に美しいバラを咲かせる!冬に必要な3つの作業

冬の休眠期のバラは、土替え→剪定→寒肥の順で手入れをおこなうのが理想的です。しかしこの順番が前後しても問題ありません。自分のやりやすい方法で冬の作業を始めていきましょう。

寒い中での作業は大変ですが、この作業が春の開花や株の生長を決めるといっても過言ではありません。1つ1つは難しい作業ではないので、項目ごとにみていきましょう。

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バラの土替え(鉢替え):12月~2月

古くなった用土を取り替えたり、根詰まりを解消したりするために少なくとも2年に一度は土を取り替えるようにしましょう。

同じ鉢で土替えする場合は、根鉢の2割位の土を落としてから新しい土で植え付けましょう。

根鉢にぎっしりと根が詰まっている場合は、もとの鉢よりもふた回りほど大きな鉢を用意し、根鉢をあまり崩さないよう新しい用土で植え付けて下さい。

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もし2月までに土替えができなかった場合は、一部の土を取り除いて新しい土を混ぜ込んでも構いません。また表土を良質の完熟堆肥でマルチングすることで栄養を補うことができます。