大企業も例外じゃない?新卒者が3年以内に辞める理由

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新卒者が企業に入社して3年以内に離職する割合は依然として高い傾向にあります。誰もが羨む大企業に入社した新卒者も例外ではないようです。今回は、最新の新卒者の離職状況と、辞めた理由やエピソードをご紹介します。

新卒者の離職状況

厚生労働省は、新規学卒就職者の離職状況に関するデータをまとめています。2017年3月に卒業した新規学卒就職者たちの「就職後3年以内離職率」は以下のとおりです(※)

  • 大学…32.8%
  • 高校…39.5%

さらに、事業所規模別の離職率を見てみましょう。

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  • 1000人以上 …大学26.5%、高校27.4%
  • 500~999人 …大学29.9%、高校32.5%
  • 100~499人 …大学33.0%、高校38.1%
  • 30~99人 …大学40.1%、高校46.5%
  • 5~29人 …大学51.1%、高校55.6%
  • 5人未満 …大学56.1%、高校63.0%

誰もが羨む大企業にある意外な欠点とは?

大企業への就職は「給与が高い」「福利厚生が充実している」「会社に安定性がある」など、外からは羨ましく映るものです。しかし、実際に入社してみると、大企業ならではのマイナスポイントを感じる人もいます。

  • 同期や同業者との競争が激しい
  • 市場が広く展開拠点が多いため、転勤がある
  • 人事の顔色を伺いながら働くためストレスが多い
  • 大企業でも終身雇用は保証されない
  • 役割が細分化されていて自分の仕事が限定的
  • 職場のメンバーとばかり過ごしがち
  • 変わらない、変えられない規則やルール
  • 上下関係や年功序列が厳しい

安定した経済基盤、充実した福利厚生や教育制度など、大企業で働くメリットは大きいといわれてきました。しかし、企業を取り巻くビジネス環境は急速に変化し、企業規模や学歴を問わず、新卒者の離職率は高い傾向。主な離職理由として以下のようなものがあります。

  • 入社前のイメージと違っていた
  • 上下関係や年功序列が厳しい
  • 毎日同じメンバー、同じ行動・ルーチンに辟易
  • 結果を出しても給与に反映されない

大企業を辞める人は、給料や福利厚生などに不満は少なくても、安定であることを前提とした組織体制や、規則的な仕事内容、変わらない慣習などに不満を感じる傾向があるようですね。

上昇志向が高く、少人数で実力が認められやすい成果主義型の人ほど、大企業という大きな基盤に甘んじることなく、更なるステージを求めるのかもしれません。

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執筆者

埼玉大学経済学部卒業後、テクノロジー関連の専門紙の記者に従事。現在はビジネス・経済系メディア向けの執筆を行う。2児の母。