「貧乏人思考」ってどんな人?

では反対に、努力してもお金が貯まらない人は、どのような考え方をする傾向があるのでしょうか。「貧乏人思考」の特徴を探ってみましょう。

労力とのバランスを考えない

1円でも安いものを買うため、遠方のスーパーへ足を運ぶ…。このような節約はかなりの労力が伴う反面、節約できる金額はそれほど高くありません。遠くのお店までの移動時間を考えると、労力に見合っていないケースも多いでしょう。時間と労力をかけてわずかなお金を節約するのは、得策とはいえません。

見栄を張ってしまう

見栄を張るためにブランド品や必要のないものを買う行為は、不要な出費が増えるだけ。そこから得られる充実感も、一瞬で消えてしまいます。見栄を張った消費をし続けていると、お金持ちから遠ざかる一方でしょう。

せっかく手元にお金があっても支出が増えていては、現状から抜け出せないままです。増えたお金を手元に残して増やせるのか、増えた分だけ使ってしまうのか…。この違いこそが、「お金持ちと貧乏人」との明暗を分けているといえるでしょう。

「投資家思考」への転換も1つの手

とはいえ、増えたお金をうまく貯めることは、簡単なようで難しいもの。こうした「貯める力」をつける手段の1つとして、「投資家思考」への転換という手もあります。

その基本となるのは、「どうすれば資産運用の効率性を高められるか」という考え方です。資産運用の効率を左右するのは軍資金。そして、「無駄な支出を抑えて軍資金に充てよう」と意識すれば、自然とお金が貯まっていくはずです。そのお金を運用すれば、さらにお金が増える可能性があります。

「節約で支出を減らして収入を増やす」だけで満足していた方は、この機会に次のステップへと歩みだしてみては。今回ご紹介したお金持ち思考や投資家思想を身につけ、「増えたぶんお金が消えていく」というサイクルから抜け出しましょう。

尾藤 ちよ子