定年退職後も働き続けるポイント

人生にはハプニングがつきものです。ほとんどの人は今回のコロナ禍を予想だにしていなかったでしょう。年を重ねれば病気やけが、認知症などで大金が必要になる可能性もあります。将来への不安は完全には拭えないため、蓄えが十分にある人も生活費のために働く人も、楽しく長く働き続けるほうが賢明です。

楽しく働く方法は人によっても違いますが、具体例を紹介しますので参考にしてみてください。

趣味を仕事にしない

「趣味を仕事にしないことが大切」と話すのは、建設業を営むAさんです。仕事のほかに夢中になれる趣味があれば仕事とプライベートにメリハリをつけやすくなり、仕事のモチベーションアップにもつながります。

好奇心を忘れない

定年退職後もIT企業で働くBさんは、「仕事が好奇心を満足させてくれる」と話します。年齢を重ねると新しい知識や技術の習得が難しくなる場合がありますが、好奇心を持てる人は仕事にも楽しみをみつけやすいでしょう。

人とのつながりを楽しむ

士業を営むCさんは、「仕事で知りあった人たちと楽しい時間を過ごせることが働く原動力になっている」と言います。仕事の垣根を越えた人とのつながりを楽しめれば、人生が豊かなものになるでしょう。

まとめ

仕事を長く続ける前提条件は、なんといっても健康を維持することです。健康でいなければ、仕事がしたいと思っていてもできません。毎年の健康診断は忘れずに受けましょう。

日本ではテレワーク導入が進んでいますが、今後さらに普及すれば通勤が困難な高齢者もより働きやすくなります。今回紹介した調査で、働く60代の2割ほどが「専門的・技術的な仕事」に就いていたという事実は重要です。DXが加速する今後の社会で長く仕事を続けるためには、テレワークに対応できる職種で経験や実績を積むことも重要なポイントになってきそうです。

参考資料

尾藤 ちよ子