上司との人間関係に悩んで「仕事に行きたくない…」と思っている人もいるかもしれません。テレワークが浸透して「ストレスが減った」という人がいる一方で、「今まで以上に報連相をしなければならなくなり、接点が増えた」、「上司に信用してもらえていないと感じる…」という人も。

ここでは、上司との関係に悩む人の「理由」と今求められている上司像を考えます。

上司が理由で会社を辞めたいと思ったことがある人は…

(株)ビズヒッツの調査(※)によると、「職場に嫌いな上司がいる」と回答したした人は73.2%いるとのことです。多くの人が上司との関係に悩んでいるようです。また、上司が理由で会社を辞めたいと思ったことがある人は65%となっています。半数以上が上司を理由に退職を考えたことがあるようです。

みんなが思う、「嫌いな上司の特徴」とは

同調査では、「嫌いな上司の特徴」についても聞いています。

上司の嫌いなところ(複数回答)

1位:相手によって態度を変える(47人)
2位:仕事を押しつける/仕事をしない(44人)
3位:高圧的/偉そう(42人)
4位:気分屋(41人)
5位:自分がすべて正しいと思っている(40人)

1位は「相手によって態度を変える」となっています。上司にとって「自分を評価する人」、「(上司からみて)出世しそうな人」「(上司からみて)立場が上の人」などにはペコペコして、部下には厳しく接する…というのが多いのかもしれません。ポイントは「上司が思う偉い人」、というところです。人事は予想外に動くことも多く、上司の予想が外れることももちろんあり得ます。このような視野の狭さが、部下をげんなりさせているのかもしれません。

また「仕事を押しつける/仕事をしない」は、非常に問題です。指示するだけ指示して、自分はほとんど仕事しない、となると、部下の評価が下がるのもうなずけます。加えて、責任は取ってくれるのか…?と思いきや、それすらもしないとなると、部下も呆れて退職を考えてしまうかもしれませんね。

3位以下の「高圧的/偉そう」、「気分屋」、「自分がすべて正しいと思っている」ですが、上から目線の上司が基本的には好かれない、求められていないという社会的背景が見て取れるのではないでしょうか。