できる上司の叱り方とは?

たとえば、「そんなこともできないの?」とだけいわれたら、部下を傷つけてしまうかもしれません。同じ指摘でも、「○○はもう少し注意が必要だけど、○○は良かったよ」などフォロー付きのいい方だったらどうでしょうか。

次は褒めてもらえるように頑張ろうと思えそうですね。また、注意や指摘の前に「期待しているから厳しくいうよ」という一言を添えてから本題を伝えるのもおすすめです。この一言があるだけで、印象や受け止め方が大きく違ってくるでしょう。

話を聞かない、止まらない人を制する神セリフ

会議などで、自分の思うままに話し続ける人に困った経験はありませんか。その独壇場がなかなか終わらないと、必要な結論に行き着けないことも多いものです。角を立てることなく、平和的に話を止めてもらうにはどうすればいいのでしょう。

日経ビジネスの記事「言いたいことだけ話し散らかす人に対処する方法」によると、相手を不快にさせないよう配慮しながら話の腰を折るというのも一つの方法のようです。飲み物が出されていれば、「おかわりはいかがですか」と尋ねます。あるいは、自分を悪者にするワザも使えそうです。「すいません、お忙しいのにすっかり話に聞き入ってしまいました!」と、自分の責任で時間をかけてしまったと謝ります。また、「ええっと、ここまでは話しましたよね」と、時系列を辿りながら話を進めると、本筋から逸れた話が出にくくなるようです。

いずれも、相手を不快にさせることなく延々と続いている話を止める、あるいは防止する効果があるので、ミーティングなどで話が脇道に逸れた時など、シチュエーションに応じて試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

部下への指摘も、上司のいい方次第で部下の受け止め方は変わってくるはずです。職場での良好な関係を続けていくためにも、効果のある言葉を選んでいきたいですね。また、会議や商談など誰かの独壇場が始まることはよくあります。「本題に戻りたい」「時間がない」と思ったら、短時間で有意義な会議や商談をするためにも、上記のテクニックを使ってみるのも良いかもしれません。

参考資料

【調査概要】

調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国の20~79歳の男女
調査期間:2020年10月22日~10月24日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:2,000サンプル
(有効回答から性別×年代区分が均等になるように抽出)
調査協力会社:ネットエイジア株式会社

尾藤 ちよ子