60代以上のシニアになっても働き続けられる環境が整ってきています。企業がシニア人材を雇用する目的は人員確保だけではありません。今回は、シニア層が企業にとって貴重人材である理由とシニアワークの探し方や注意点をご紹介します。

高齢者も貴重な人材!その理由とは?

JAGフィールド(株)が建設会社の経営者を対象に実施した「シニア世代のベテラン従業員に関する調査」の結果を参考に理由を探ります。建設業界を対象とした調査ですが、あらゆる業界に通じるでしょう。

企業がシニアのベテラン人材を貴重な人材だと捉える理由は、ベテラン人材の存在によって守られる安心が大きな要因のようです。調査の中で「建設業界にベテラン従業員がいると安心できますか?」との質問に対して、「安心できる(43.9%)」「どちらかといえば安心できる(46.6%)」という結果になっており、合わせて9割以上の経営者が「安心できる」と回答しています。

また、ベテラン従業員が必要かどうかの問いに対しても、約9割が「必要」と答えていることから、高齢者は貴重な人材ということがわかります。

シニア人材が必要な理由は?

ベテラン従業員は「必要」と答えた経営者に理由を聞くと、

  • 安心感があり、アドバイスをもらえるから(30代/女性/神奈川県)
  • 若手へのアドバイスが上手くできるから(40代/女性/愛知県)
  • 技術力や指導力が身に付いているから(40代/男性/大阪府)
  • 豊富な経験に基づくノウハウを持っているから(50代/男性/岐阜県)

などの回答が寄せられており、現場の状況に応じて臨機応変に対応してくれたり、豊富な知識によって作業時間が短縮できたりとベテラン人材の熟練された仕事への信頼度の高さもうかがえます。このような専門性や技術力を持ち、後輩の育成にも熱心なシニアの需要は今後も高まっていくと考えられます。