昨今、離婚も珍しくなくなりました。厚生労働省が2019年 12 月 24 日に発表した「令和元年(2019)人口動態統計の年間推計」によると2019年の離婚率は1.70、離婚件数は21万組にも及びます。じわじわと減少する婚姻率に比べ、離婚率は少しずつですが上昇しています。

離婚の原因には「性格の不一致」や「DV」などさまざまな理由が挙げられますが、今回は自身のW不倫によって離婚をした男性に話を伺いました。

すべてを失った男性の後悔 

都内に住む50代の田中さん(仮名)は、現在日雇いの仕事をしながら生計を立てています。今ではアパート1人暮らしで生活している田中さんですが、1年前までは元妻と高校生の娘とともに戸建で暮らしていました。

「1年前と今では、生活が一変しました。家や仕事、そして家族も失いました。すべて自分の自業自得からなので、文句はいえません。ですが……愚痴をいいたくなりますよね」

そういって小さく笑う田中さんは、元々は大手企業の営業職としてバリバリ働くエリートでした。では順風満帆に見えたはずなのになぜ、すべてを失ってしまったのでしょうか。