奨学金の相談内容、もっとも多いのは?

2018年10月~12月(実施日時、期間は地方労福協により異なる)、39都道府県を対象に電話または面談による相談を実施しました。この報告書「奨学金に関する全国一斉相談」から相談内容について詳しく見ていきます。

相談者の50%が「両親」(連帯保証人を含む)、その内容は?

全相談者は109人、そのうち55人は「両親」からの相談となったようです。もっとも多かったケースは、

  • 子どもが奨学金返済に苦しんでいることを心配
  • 子どもの返済を肩代わりし困難に陥っている

これらのケースが多いようでした。これに加えて、「奨学金制度が良く分からない」という相談も多かったようです。制度を正しく理解すること、それを促していく必要があるといえます。

相談の対象(本人)の年代、もっとも多いのは?

収入があまり高くない20代~30代の悩みが多かったようです。その本人の状況は「返済中」「延滞中」「猶予中」が59%を占め、困難を抱えている人が多いことがうかがえます。

「結婚」「出産」「病気」「失業」…みんなの返済困難な理由

人生何事もなく順調にいけば良いのですが、そうはいかないのが世の常だといえます。具体的に「どうして返済困難なのか」見ていきましょう。