新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、家計が急激に悪化して新たに奨学金制度の利用を検討している人や、勤務先の業績悪化や失業、内定取り消しなどで奨学金の返還が難しくなっている人が出てきています。今回は、奨学金を借りている人はどれくらい借りているのか、また毎月の返済額はいくらくらいなのかをみていきます。

奨学金制度、どれくらいの人が利用してる?

労働者福祉中央協議会(中央労福協)の「奨学金や教育費の負担に関するアンケート調査」によると、2018年の調査では「奨学金を利用した」と回答した人は34.9%となっています。2015年は28.4%と、6.5ポイントの増加となっています。年齢別にみると、39歳以下の奨学金制度利用者は46.9%と約2人に1人が利用しているといえます。

このうち、もっとも利用が多い奨学金が「日本学生支援機構(JASSO)・第二種奨学金(有利子)」の41.2%、次いで「JASSO・第一種奨学金(無利子)」が30.1%、「日本育英会・第一種・無利子」が16.6%となっています。70%以上がJASSOの奨学金を利用しているようです。ではその借入総額はいくらなのでしょうか。