市区町村(指定都市を除く1,721団体)

出典:総務省「給与・定員等の調査結果等(平成31年)」をもとに筆者作成

もっとも高いのは「京都府向日市」の2,757万円となっています。3,000万円近いですね。東京都が多くなっています。

まとめにかえて

地方公務員の全職種の定年時の退職金をみると、都道府県、政令指定都市、市区町村の順に高くなっていましたが、一般職員のうち一般行政職にしぼってみていくと、もっとも高いのは政令指定都市を除く市区町村となりました。

ちなみに、民間企業の会社員の退職金をみてみましょう。厚生労働省の「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」(2018年)によると、平成29年(2017年)の1年間において勤続20年以上かつ45歳以上の退職者の1人当たり平均退職給付額は以下のようになっています。

大学・大学院卒(管理・事務・技術職)

定年:1,980万円
会社都合:2,160万円
自己都合:1,520万円
早期優遇:2,330万円

定年時の退職金は2,000万円以下となっています。ただ勤続年数35年以上だと、2,170万円と2,000万円以上になります。地方公務員の退職金は高いな、と思った人も多いかもしれません。ただ民間企業に比べて転職している人も少ないでしょうし、勤続年数が長ければ退職金もそれなりの額になるといえそうです。

【参考】

「給与・定員等の調査結果等(平成31年)」総務省
「地方公務員の退職手当制度について(資料3-1)」総務省
「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」厚生労働省

尾藤 ちよ子