新型コロナウイルスの感染者が初めて中国・武漢で発症したとされる日から、12月8日で1年になりました。感染への不安や恐怖、心おきなく飲食や旅行ができないストレスなどから心身が疲弊している人も少なくありません。

こうした状況の中、世界では不安や不眠に対処するためのアプリが急成長し、市場も拡大。特にカリフォルニア発の不安緩和や睡眠導入を手助けするアプリ「Calm」は世界190ヵ国でのダウンロード数が1億に達し、今も毎日約10万ダウンロードされているといいます。その「Calm」が12月9日、日本に初上陸したので取材しました。

コロナ禍で6割以上の人が睡眠の質の低下を感じている

今年7月にウーマンウェルネス研究会が、首都圏在住の20代~50代の男女882人を対象に行った調査によると、新型コロナウイルス感染拡大以降、63.2%もの人が睡眠の質の低下を感じていることがわかりました。

また、令和2年10月の自殺者数は対前年同月比で614人増(39.9%増)の2,153人と発表されています。特に女性は前年同月比で385人増(82.6%増)という衝撃的な数字に。さまざまな理由があるかと思いますが、コロナ禍で仕事や生活に強い不安やストレスを抱えている人の急増が、この自殺者の数字に表れている可能性は高いでしょう。

良質な睡眠やリラクゼーションのためのプログラムを提供するアプリ

こうした状況の中、コロナ禍において急速にダウンロード数を伸ばしている「Calm」が、日本での本格展開を開始しました。この「Calm」は、医療系アプリではなく、パーソナルウェルネスアプリという位置づけ。無料ダウンロードと7日間の無料トライアル後は、すべてのコンテンツを年間6,500円で購入することができます。