11月も終わりに近づき、今年も本格的な冬が訪れようとしています。気温がグッと下がってくることで気になるのは、やはり暖房使用による高額な電気代ではないでしょうか。今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でリモートワークやおうち時間が増えるなど、例年に比べ在宅率が高まったことで冬場の電気代も引き続き上がることが予想されます。

ただでさえ毎年痛手の冬場の電気代。長時間家で過ごす今年はどのような対策をして抑えていけばいいのでしょうか。

エアコンやファンヒーターはもったいない?

地域や住宅事情により、みなさんはさまざまな暖房器具を使い分けているのではないでしょうか。近年は集合住宅の増加に伴い、エアコンやセラミックファンヒーターを利用する家庭が増えているようです。ただ、これらの器具は安全なことや省スペースで済む反面、やはり電気代が気になるといった声も。

家族で使用するのであれば「手間などを考えると仕方ない」と割り切ることもできますが、今年の様にリモートワークなどの需要が高まり「一人分の暖房が欲しい」場合は少々もったいない気もします。そこで注目されているのが、「こたつ」や「着る毛布」の存在です。

エネチェンジの「【2020年最新版】電気代の安い暖房器具を知って暖房費を節約しよう!」によりますと、エアコンやヒーターの電気代とこたつの電気代を比較したところ、エアコン(8~10畳向け)の暖房時の1時間あたりの電気代は2.8円~53.5円、セラミックファンヒーター(木造6畳/コンクリート8畳向け)の1時間あたりの電気代は、1時間あたり強32.4円、弱14.9円。パネルヒーターの電気代は、1時間あたり強27円、弱13.5円という結果に。一方のこたつの電気代ですが、こちらは1時間あたり強:4.3円、弱:2.2円とかなりお得なことがわかりました。エアコンは機種によりかなり価格に差がありますが、省エネ性能が付いた最新式のものとなるとそれ自体がかなり高価なものになるためなかなか手が出せないという人も。

今年は在宅ニーズの高まりを受け、イオンから「USBコンセント付き一人用こたつ」が発売されたり、ニトリの「着る毛布」に再注目が集まるなど、「家全体を暖める必要がない」人向けの需要が高まっているようです。ピンポイントに暖を取ることで、電気代を節約するのも一つの方法ですね。