コネクシオ、2Qは販売回復・独自収益伸⻑により営業増益 上期の営業利益は前年同期比88%まで回復

2020年11月17日に行われた、コネクシオ株式会社2021年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー:コネクシオ株式会社 代表取締役社長 井上裕雄 氏

決算ハイライト 第2四半期決算概要(累計期間)

井上裕雄氏:みなさま、本日は決算説明会にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。本日はまず、2021年3月期第2四半期決算概要、次に2021年3月期下期の取組み、最後に2021年3月期業績予想・配当予想についてご説明します。

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まず、2021年3月期第2四半期決算概要についてご説明します。上期の決算概要についてですが、第2四半期で営業増益となったことにより、上期の営業利益は前年比88パーセントまで回復しました。販売台数は「緊急事態宣言」解除後に回復し、第2四半期では昨年並みの水準となりました。上期累計で見ると、第1四半期でキャリア認定ショップの時短営業などを行った影響で、販売台数が昨年の半数近くまで減少したことにより、25.8パーセントの減少となりました。売上総利益は販売台数の減少により、販売台数連動収益は27.3パーセント減少したものの、コネクシオ独自収益の伸⻑や通信キャリアからのコロナ対策支援金などにより、販売台数非連動収益が7.2パーセント増加した結果、減益幅が7.9パーセントまで縮小しました。販売管理費は販売促進費・時間外手当・旅費交通費などの経費削減に努め、6.8パーセントの減少となりました。この結果、営業利益は12.0パーセント減の46億8,600万円、四半期純利益は10.3パーセント減の33億6,600万円となり、減益幅は第1四半期に比べ大幅に改善しました。

決算ハイライト 第2四半期決算概要(会計期間)

次に、第2四半期会計期間の決算概要についてです。販売が回復し、独自収益が伸⻑したことにより営業増益となりました。販売台数はキャリア認定ショップが通常営業に戻ったことなどにより、2.8パーセントの減少と、昨年並みの水準まで回復しました。売上総利益は、コネクシオ独自収益が伸⻑したことなどにより販売台数非連動収益が7.8パーセント増加し、0.9パーセントの減少にとどめることができました。営業利益は、販売管理費が減少したことにより、1.8パーセント増の30億6,800万円、四半期純利益は2.3パーセント増の22億6,800万円となりました。

営業利益のセグメント別増減(累計期間)

次に、営業利益のセグメント別増減についてご説明します。コンシューマ事業は第1四半期にキャリア認定ショップで時短営業や受付業務制限を行った影響などにより、11億4,100万円の減益となりました。内訳は、第1四半期が8億3,500万円の減益、第2四半期が3億600万円の減益となり、第2四半期以降の収益は回復傾向にあります。法人事業はテレワーク需要、巣ごもり需要が第2四半期も好調に推移していることに加え、コネクシオ独自収益が伸⻑したことにより、4億5,300万円の増益となりました。内訳は第1四半期が1億3,000万円の増益、第2四半期は3億2,300万円の増益となりました。

来店客数・販売台数の推移(過年度推移)

続きまして、キャリア認定ショップへの来店客数と、全社販売台数の推移についてご説明します。来店客数を折れ線グラフ、販売台数を棒グラフで示しています。来店客数は、来店予約を前提として運営を行っているため、前年比では減少傾向ではあるものの、通常営業開始以降、お客様がお店に戻ってきてくださっていると感じています。販売台数については、昨年は「改正電気通信事業法」の施行に伴う通信料と端末代金を分離したプランの導入があったため、例年とは異なり、5月と9月に駆け込み需要がありました。また、昨年は「iPhone」の新商品が9月20日に発売されましたが、今年は発売が遅れ、10月23日発売となりました。そのため、9月は、昨年を若干下回っていますが、総じて第2四半期以降の販売は回復基調にあると見ています。

来店客数・販売台数の推移(前年度⽐)

こちらは、先ほどと同様に、来店客数と販売台数の推移となりますが、前年同月を100パーセントとした場合の比率となっています。販売台数を見ると、7月、8月は前年同月比で100パーセントを超えていますが、9月は先ほどご説明した理由により、100パーセントを下回る結果となりました。

2021年3⽉期 下期の取組み①

続きまして、2021年3月期下期の取組みについてご説明します。まずは、コンシューマ事業について、主にキャリア認定ショップで注力している取組みを2点、ご説明します。1点目は「お客様と従業員が安心してご来店・就業できる環境づくり」です。

キャリア認定ショップでは、来店予約を前提とした運営を行い、3密回避、ソーシャルディスタンスの確保、衛生管理の徹底に努めています。スマホ教室は7月から再開しました。ソーシャルディスタンスを確保するため、定員を減らしたり、レイアウトを変更したりして、運営を行っています。

2021年3⽉期 下期の取組み②

2点目の取組みは「新しい生活様式に沿った店舗運営の確立」です。キャリア認定ショップでは、来店予約制による運営や、お客様へ来店前にお電話をかけてご用件を確認することで、応対時間の短縮と感染リスクの低減に努めています。

予約を受け付ける方法は3つあります。1つ目は直接ご来店いただく、2つ目は通信キャリアのWebシステムでお申し込みいただく、3つ目は直接お店にお電話をいただく方法です。お店の混雑状況によっては、電話を受けられない場合がありますが、その際は当社のコンタクトセンターでお電話を受け、予約受付を行っています。

また、来店予約制の運営効率化のためには、フロアマネージャーが予約枠の増減をリアルタイムに把握して、オペレーションを最適化する必要があります。当社は予約情報とスタッフのシフト情報を組み合わせて管理できる「予約管理ツール」を独自で作成し、運用しています。

このように、当社はショップのオペレーションを最適化するITツールや仕組みを用意するとともに、IT化できない運営ノウハウを社内で共有することで、ショップ運営の高位平準化を図っています。

2021年3⽉期 下期の取組み③

続きまして、コンシューマ事業の成長戦略を2点、ご説明します。1点目は「nexiパッケージ」の状況です。「nexiパッケージ」では「ウイルスバスター」などのセキュリティソフトを月額課金で提供するストックモデルを構築しています。こちらは順調に拡大しており、売上総利益は上期対比で68パーセント増加しています。8月には広告ブロックアプリの「ADGUARD」をラインナップに加えました。今後もコネクシオ独自サービスを成長の柱として育てていきます。

2021年3⽉期 下期の取組み④

2点目として、新たな収益獲得に向けた取組みについてご説明します。当社は通信キャリアのテレマーケティング業務の一部を受託し、新料金プラン、光回線などのサービス案内、スマホへの買替え受付業務などを実施しています。売上総利益で見ると、上期対比で約2倍となっており、今後も受託業務の拡大を目指します。

2021年3⽉期 下期の取組み⑤

最後に、昨年新規事業として開始した「ほけんの窓口」の状況をご説明します。上期は都区内に2店出店し、累計で3店となりました。下期もさらなる出店を目指します。また、今後はコンシューマ事業のノウハウを生かした新業態の立ち上げを推進していきます。

2021年3⽉期 下期の取組み⑥

ここからは法人事業の取組みについてご説明します。はじめは端末販売、モバイルソリューションの状況についてです。テレワーク需要により、端末販売は引き続き好調で、新規販売は上期対比で46パーセント増加しました。コネクシオ独自収益であるモバイルソリューションも伸長し、上期対比で18パーセント増加しました。既存の大口取引先に加えて、新規で中小企業との取引も拡大しています。

2021年3⽉期 下期の取組み⑦

次に、モバイルソリューションの成長に向けた取組みについてご説明します。モバイル端末管理運用サービスでは、ヘルプデスクの在宅化や問い合わせのマルチチャネル化を進めるとともに、ヘルプデスクのさらなる採算改善を進めます。ソリューション商材については、「働き方改革ソリューション」の商材拡充やデジタルマーケティングとインサイドセールスの活用を進めます。これらの取組みにより、ニューノーマル時代のソリューション営業体制を確立し、旺盛なテレワーク需要へ対応していきます。

2021年3⽉期 下期の取組み⑧

次に、IoTソリューションについてご説明します。エッジコンピューティングゲートウェイの販売拡大に向け、有力パートナーとの協業を推進しています。世界的な重電メーカーであるシュナイダーエレクトリックとは、機械装置の遠隔監視ソリューションを共同開発しました。シュナイダーのソリューションとコネクシオのIoTゲートウェイ「CONEXIOBlackBear(コネクシオブラックベア)」、コネクシオのMVNO回線「TRIBE-biz(トライブビズ)」を組み合わせたサービスで、シュナイダーが持つ全国の販売代理店で販売を行っています。

ノキアとは動画解析AIソリューションの販売で業務提携を行いました。監視カメラの映像を活用した異常検知を行います。こちらも、ノキアのソリューションとコネクシオのIoTゲートウェイ、MVNO回線「TRIBE-biz」を組み合わせたサービスとなっています。

また、ノキア、日本製鉄グループの日鉄ソリューションズと、ローカル5G・プライベートLTEソリューションの共同検証を行い、その成果をベースにソリューションを開発していきます。当社はローカル5G・プライベートLTE対応ゲートウェイの開発、ゲートウェイ内のソフトウェア開発を担います。これらの取組みを通じて、IoT活用によるDX実現や働き方改革推進に貢献していきます。

2021年3⽉期 下期の取組み⑨

また当社のこれまで培ったノウハウをオールインワンパッケージとした「Smart Ready IoT ソリューションセット」を販売開始しました。今後は製造業、建設業、建設機械業、社会インフラ分野に向けて「ソリューションセット」をシリーズ化して提供していく予定です。

2021年3⽉期 下期の取組み⑩

ここからは、経営基盤の強化についてご説明します。まず、コネクシオのDXへの取組みについてご説明します。当社は新型コロナウイルス流行以前よりテレワークなどの働き方改革を全社で推進していますが、新型コロナウイルス禍においてはテレワークやWeb会議を前提とした業務改革を全社で推進しています。その一例として経理業務や契約業務のペーパーレス化、本社・事業所の在り方の検討やスリム化実現に向けて取り組んでいます。

2021年3⽉期 下期の取組み⑪

次にコネクシオのSDGsへの取組みについてご説明します。スマホを安心・安全・便利にご活用いただくための取組みとして、スマホ教室の開催やスマホアプリ「nexiplus(ネクシィプラス)」の提供、「e-ネットキャラバン」への参画などを行っています。

2021年3⽉期 下期の取組み⑫

IoT技術の活用による地域社会のSDGs達成や社会課題解決に貢献するための取組みとしては、河川水位観測による地方自治体の水災害の防災・減災や、水道設備の予兆監視による安心で安全な水の安定供給のため、当社のIoTゲートウェイなどの機器を設置し、これまでに培った技術・ノウハウの提供を行っています。

2021年3⽉期 業績予想

最後に2021年3月期業績予想・配当予想についてご説明します。まず業績予想ですが、通信キャリア間の競争環境は不透明さを増しているものの、人気機種「iPhone」の新機種発売や5G対応機種の拡充もあり、下期の販売台数は回復するものと見込んでいます。第2四半期に続いて下期も昨年並みの収益を予想していますが、通期では第1四半期の減益を補いきれず、減収減益となる見込みです。

配当⽅針・通期配当予想

配当予想については、年間配当金を1株につき60円とし、配当性向は41.3パーセントを見込んでいます。今期は減収減益を見込んでいるものの、配当の安定性などを総合的に考慮した結果、昨年並みの配当額とさせていただきました。以上でご説明を終わります。ご清聴ありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

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