内閣府は2020年11月16日、2020年7~9月期の国内総生産(実質GDP)の成長率(速報値)を発表しました。季節調整済み前期比で5.0%増となっており、年率換算では21.4%増です。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響から、4~6月期は個人消費が激減。その反動で7~9月期は大幅な増加となりました。

今回はこの7~9月期の個人消費について、家計調査をもとにみていきます。

みんなの7~9月期の実収入と支出

総務省統計局の「家計調査 2020年(令和2年)7~9月期平均(2020年11月6日公表)」から、2020年7~9月期の二人以上の世帯の1世帯当たりの1カ月の収入と支出をみていきます。

2020年7~9月期の二人以上世帯の収入と支出(前年同期比)

実収入:56万1,281円(同4.7%増)
実消費:27万1,040円(同8.3%減)
(前年同期比は実質ベース)

コロナ禍でもっとも消費支出が減った4~6月期(同9.8%減)に比べれば回復していますが、まだまだ消費は減少傾向が続いています。収入は、4~6月期に特別定額給付金の支給が始まったため同10.0%増となりましたが、7~9月期は少し落ち着いて同4.7%増となりました。緩やかになりましたが、収入は増加傾向にあります。