介護保険のサービスを利用するには、要介護認定が必要です。介護の必要度は7段階。軽い方から、要支援1・2、要介護1~5と区分されています。

今回は厚生労働省の資料をもとに、介護保険のサービス利用にかかる費用についてみていきます。


介護保険サービスを使うには、どのくらいお金がかかるのか。

さいしょに、厚生労働省の「2019年度介護報酬改定について」より、介護保険サービス利用にかかる費用についてみていきます。

介護保険サービスのうち「居宅サービス」を使う場合、要介護度の段階によって、1カ月あたりの利用限度額が設定されています。その限度額の範囲内であれば、1割負担(※所得が一定以上ある場合は2割)で訪問介護、看護や訪問入浴などの介護サービスを受けることができます。限度額を超えた部分は自己負担となります。

居宅サービスの1カ月あたりの利用限度額(2019年10月~)

要支援1・・・5万320円
要支援2・・・10万5310円

要介護1・・・16万7650円
要介護2・・・19万7050円
要介護3・・・27万480円
要介護4・・・30万9380円
要介護5・・・36万2170円

特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)介護療養型医療施設(療養)といった「施設系サービス」では、個室・多床室など、住環境のちがいで自己負担額がかわってきます。

施設系サービスにおける⾷費・居住費の平均的な費⽤額(月額)

●食費・・・4万2317円

●住費

多床室

  • 特養・・・2万5992円
  • 老健・療養・・・1万1461円

従来型個室

  • 特養・・・3万5598円
  • 老健・・・5万707円
  • 療養・・・5万707円

ユニット型個室的多床室・・・5万707円
ユニット型個室・・・6万982円

【参考】「2019年度介護報酬改定について」厚生労働省