少し前までは、幼い子どもがいる夫婦が共働きをするとなると、子どもは保育園に…という一択でしたが、近ごろは、幼稚園の延長保育を利用しながら共働きをする家庭も増えてきました。それだけに、子どもを幼稚園と保育園、どちらに入園させるべきか悩む親御さんも多いのだとか。

乳児期から保育園を利用している場合でも、2歳までの小規模保育園の場合は、子どもが3歳になるタイミングで新しい園を探すことになります。

今回は、夫婦間で起こった「幼稚園か保育園か」をめぐる意見対立にスポットを当てます。意見が違う理由は何なのか、そしてどう折り合いをつけたのかに注目していきましょう。

ママは「教育理念に魅力を感じた幼稚園へ通わせたい」

今回ご紹介するT夫妻には、このエピソード当時、来年3歳になる子どもが一人。2歳までの小規模保育園に子どもを預けながら共働きのスタイルをキープしており、子どもが3歳になってから通う新しい園を探すための情報を集め始めた、そんなとき…。

ママであるA子さんは、自宅からは少し離れているけれど、教育理念に魅力を感じた幼稚園へ我が子を通わせたいと考えるようになりました。「幼児教育・保育の無償化」により幼稚園の預かり保育にも補助が出るようになったため、保育園でなくても仕事を続けられると判断したのです。

「単に幼稚園か保育園かというのではなく、その幼稚園の教育理念や先生方に魅力を感じたんです。今まで通っていた保育園のようなアットホームな雰囲気もありながら、我が子がいろんなことにトライしていけそうな…そんな環境の中で3年間を過ごしてもらえたらいいなという気持ちもあって、その幼稚園のことを夫に話してみたんです」

するとご主人からは、期待していたのとは違う回答が返ってきたそう。