55歳以降に自営業を始めた人はどれくらいいるの?

独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)「60代の雇用・生活調査」から、60代の働く人の割合やその賃金についてみていきます。

60代の就業状態ですが、「収入を伴う仕事をしていた人」は59.0%、このうち会社や団体などに所属している人は76.5%、自営業や自由業の人は11.9%となってます。

「現在、自営業をしている」人に自営業として働き始めた時期について尋ねています。

自営業として働き始めた時期

55歳以前から:85.3%
55歳以降に始めた:13.5%
無回答:1.2%

となっていて、多くの人が55歳以前となっています。55歳以前に自営業を始めた人の、「自営業として働き始めた年齢」は平均33.4歳となっています。

では55歳以降に自営業を始めた人の、働き始めた年齢はいくつくらいなのでしょうか。ここでは平均59.9歳となっており、60歳前後が多いようです。

55歳以降に自営業を始めた理由とは?

55歳以降に自営業を始めた人に、その理由についても聞いています。

55歳以降に自営業を始めた理由

以前から、定年前後になったら自営業をする計画だった:25.4%
その他:22.2%
家業を継いだ:19.0%
知り合いに勧められた(相談を受けた)ことがきっかけで:9.5%
定年前に再就職先を探したが、見つからなかったため:5.6%
以前から進めてきた趣味の活動が事業化につながったため:3.7%

割合の高い順に並べてみました。「以前から、定年前後になったら自営業をする計画だった」人が多いですね。時間をかけて準備をしてきていたのかもしれません。一方で、「定年前に再就職先を探したが、見つからなかったため」など仕方なく…という人もいるようですが、少ないようですね。