負債現在高(2020年4~6月期)

(総務省統計局の資料をもとに筆者作成)

年間収入(2020年4~6月期)

(総務省統計局の資料をもとに筆者作成)

貯蓄をみてみると、前期比では30代、前年同期比では60代がマイナスとなっています。

まず30代ですが、年間収入の平均額は1~3月期は672万円でしたが、4~6月期は665万円と前期比1%減で30代のみ減少しています。これが貯蓄を減らす原因になってしまったのでしょうか。そして30代の有価証券の平均額をみてみると、1~3月期は88万円となっていますが、4~6月期は50万円と大きな減少。こちらも影響したのかもしれません。

また前年同期比で貯蓄がマイナスとなった60代ですが、有価証券が前年同期比16%減となっています。年間収入も若干ですが、前年同期比マイナスです。有価証券のマイナスが貯蓄を減らす原因となったのでしょうか。

逆に有価証券が増額している世代があります。それが50代です。通貨性および定期性預貯金は前期比、前年同期比ともに減少していますが、有価証券は前期比34%増、前年同期比60%増となっています。貯金から投資へ、を実践したのは50代だったということなのでしょうか。また20代も有価証券はプラスとなっています。