老後の不安は尽きません。子どもの教育費やまだ残っている住宅ローン。それでもいっぱいいっぱいなのに、その上「老後資金」も考えなければならない…厚生年金の受給開始年齢も引き上げられ、退職金ももらえるか分からないご時世です。

今回は労働政策研究・研修機構の60~69歳の5,000人を対象に行ったアンケート調査をもとに、退職金や年金について見ていきたいと思います。

退職金はもらえた?いくらくらい?

独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)の「60代の雇用・生活調査」から、退職金の状況をみていきます。

「定年時に退職金が支給されたか」との問いに対して、「支給された」が38.6%、「支給されなかった」が16.2%となっています。また、「定年は経験していない」が37.6%いるようです。定年退職していても、退職金が支給されなかった人が2割弱いますね。

その支給金額について、年齢・性別でみてみましょう。

60~64歳(男性)

30万円以下:1.5%
31万~50万円:1.1%
51万~100万円:3.7%
101万~300万円:9.0%
301万~500万円:7.3%
501万~1,000万円:15.2%
1,001万~2,000万円:31.7%
2,001万円以上:23.6%
無回答:6.8%

65~69歳(男性)

30万円以下:2.0%
31万~50万円:1.3%
51万~100万円:4.6%
101万~300万円:8.2%
301万~500万円:5.3%
501万~1,000万円:16.8%
1,001万~2,000万円:28.3%
2,001万円以上:20.1%
無回答:13.5%