働く高齢者が増えているといいます。公的年金の支給開始年齢の引上げがある中、高齢者の雇用を継続するようなサポートが徐々にひろがりつつあります。今回は60代にスポットをあて、その雇用や生活について労働政策研究・研修機構のアンケート調査をもとに見ていきたいと思います。
60代、働く人の割合は?
独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)の「60代の雇用・生活調査」から、60代の働く人の割合やその賃金についてみていきます。
60代の就業状態ですが、「収入を伴う仕事をしていた人」は59.0%、このうち会社や団体などに所属している人は76.5%となっています。
また平均勤務日数(6月中)は18.8日、1日当たりの平均労働時間は6.9時間です。
60代で仕事をしている人の仕事内容は?
「2019年6月、収入になる仕事をしましたか」という質問に対して「した」と回答した人についてみていきます。この「仕事」には家業の手伝いや内職も含んでいます。また6月中に休職・休業している人も「した」と選択しています。
60~64歳の働いている人の割合
男性:80.8%
女性:59.8%
計:70.2%
65~69歳の働いている人の割合
男性:59.6%
女性:41.1%
計:50.1%
では、その仕事の内容はどんなものなのでしょうか?どの年齢階級・性別でも「専門的・技術的な仕事」の割合がもっとも高くなっています(その年齢階級・性別のうちの20%前後を占めています)。
次いで多くなっているのが、男性だと「管理的な仕事」、女性は「サービスの仕事」となっています。