60代が働いて得た「収入」と、「年金受給額」の平均はどれくらい?

60代世帯の「働く理由」

2019年6月の世帯収入は平均35万5,000円、生計費は平均25万6,000円となっています。9万9,000円の黒字です。貯蓄がある世帯は60.6%となっており、その額は「501万~1,000万円以下」がもっとも多くなっています。

ここまでみると、「働く必要はないのでは?」と思ってしまいますが、国民年金だけだったり、年金を満額受給できない人などはお金の面で不安があるのかもしれません。実際に、60歳以降の就業者が回答した「働いた理由」は「経済上の理由」がもっとも多くなっています。

この「経済上の理由」について具体的に聞いている設問もあり、この回答でもっとも多いのが「自分と家族の生活を維持するため」で、どの年齢層でも80%ほどとなっています。

「貯蓄がない」世帯も26.3%存在していますので、世帯によっては「60歳以降も働かなければならない経済的な状況」があるのかもしれません。現役時代に貯蓄や資産形成といったお金の準備をするだけではなく、いざという時は働き続けられるような身体的・精神的健康を維持するのも、老後に備えるといった点では重要になってきそうです。

参考

「60代の雇用・生活調査」JILPT
【調査概要】
アンケート調査
• 調査対象は60~69歳の5,000人(個人を対象)
• 住民基本台帳から層化二段系統抽出法により抽出、訪問留め置き法
• 調査時期は2019年7~8月。有効回答2,883人(有効回答率57.7%)

「平成30年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」厚生労働省

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

尾藤ちよ子

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埼玉大学経済学部卒業後、テクノロジー関連の専門紙の記者に従事。
現在はビジネス・経済系メディア向けの執筆を行う。2児の母。