家族の将来や老後のための貯蓄について、同年代の人たちと比べて現在の自分の貯金額が多いのか、それとも少ないのか、気になる人もいるのではないでしょうか。何となく「どこも同じくらいだろう」と思うかもしれませんが、実状は少し異なります。

同じ年齢層の人たちの間でも貯蓄額にはバラつきがあり、中には、お金が貯まりやすくなる習慣を日々心がけることで堅実に蓄えを増やしている人たちもいるようです。一方で、注意が必要な「お金が貯まらない習慣」が染みついてしまっている人も…。

そこで、気になるけれどなかなか面と向かっては聞きづらい同年代の懐事情を踏まえて、今日から真似したい「貯まる習慣」と、反対にとりわけ共働き世帯の人が気をつけたい「貯まらない習慣」についてご紹介します。

同じ年齢層でも貯蓄額には世帯差が。

総務省が公表している令和元年(2019年)度の「家計調査(貯蓄・負債編)(二人以上の世帯・勤労者世帯)」より、世帯主の年齢階級別にみた貯蓄高の分布をグラフに示すと以下のようになります。

 

※総務省統計局の資料より編集部作成

これを見ると、世帯主が29歳以下や30代の比較的若い世代には「貯蓄高100万円未満」や「100~200万円」の世帯が多いものの、全体的には各年代ともかなりバラつきがあり、「この年代の人は大体これくらい貯めている」と一括りにするのは難しそうです。

同年代の中でも貯蓄額に差をつけている貯金上手な人たちが一定数いるということは、年齢を問わず、工夫次第では今よりも蓄えを増やせる可能性が誰にでもあるということです。