みんなの貯蓄額や負債額って気になりますよね。でもなかなか聞きにくいものですが、「うちって平均と比べるとどうなのだろう?」と気になる事柄でもあります。

今回は世帯主が60代~70代の世帯の貯蓄と負債について見ていきます。

60代、70代の世帯の分布は?

総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2019年(令和元年)平均結果―(二人以上の世帯)」から、世帯数分布(1万分比)を見ていきます。高齢者のいる世帯(60歳以上の者がいる世帯)が1万です。

世帯主が60代と70代の世帯の分布

  • 世帯主が60歳以上:9,113世帯

 勤労者世帯:2,085世帯
 無職世帯を除く勤労者以外の世帯:1,228世帯
 無職世帯:5,800世帯

  • 世帯主が65歳以上:7,405世帯

 勤労者世帯:970世帯
 無職世帯を除く勤労者以外の世帯:919世帯
 無職世帯:5,516世帯

  • 世帯主が70歳以上:5,304世帯

 世帯主が有業:900世帯
 無職世帯:4,405世帯

  • 世帯主が75歳以上:3,210世帯

 世帯主が有業:350世帯
 無職世帯:2,861世帯

世帯主が60歳以上の世帯になると、無職世帯が多くなっています。60歳以上では無職世帯は6割ほどですが、65歳以上になると7割以上が無職世帯、75歳以上になると9割ほどが無職世帯です。ただ高齢者の就労機会が増加傾向にある昨今ですから、勤労者世帯は増えていくと考えられます。とはいっても、65歳以上になると勤労者世帯が一気に減るのが現状です。