新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大によって私たちの生活に大きな変化が生まれてから、はや半年が過ぎました。いまだ収束のめどがつかないこのウイルスにどう対応していけばよいのか・・・。そんな将来の不安を解消するための手段として投資を選ぶ、という人もいるようです。

ちなみに、アメリカでは若者を中心に株を小口で売買できるアプリが大流行。アメリカの株高を支える一因ともいわれています(※1)。日本でも楽天証券が2020年上半期で前年度のおよそ倍の約65万口座を獲得するなど、投資に対する関心度は上がっています。(※2)

(※1)「米、スマホで株取引急成長 ロビンフッドの価値1兆円」日本経済新聞
(※2)「2020年12月期上半期決算説明資料」楽天証券株式会社

みんなが投資を始めるきっかけは?

では、みんなはどのようなことがきっかけで投資を始めるのでしょうか。一般社団法人投資信託協会が2019年に行った、「投資信託に関するアンケート調査報告書-2019年(令和元年)投資信託全」を見てみましょう。次の表は「投資信託未経験者」を対象に、購入検討のきっかけを聞いた結果です。

※一般社団法人投資信託協会の資料をもとに編集部作成

全体的に分散傾向ですが、若年層に限れば、

  • 金融や投資方法を勉強して理解出来たら
  • 手取り収入が増えたら
  • 身近な人に勧められたら

といったことが購入を検討するきっかけになっているようですね。実はアメリカでは以下のような流れでアプリが流行したといわれています。

COVID-19対策のロックダウンによって時間ができた若者が投資を勉強し

消費できない分貯まったお金などの使い道として株式投資に目を付け

友達に勧められてアプリをインストールした
(注)アメリカの株取引アプリ「ロビンフッド」には知人を紹介すると株がもらえるシステムがあります(※3)。

日本でもコロナ禍で時間ができた若者が投資を勉強し、給付金などを運用するために口座を開いた可能性は否定できません。

(※3)「株取引アプリ『ロビンフッド』 簡単すぎる」THE WALL STREET JOURNAL 日本語版