厚生年金、みんなの受給額は?

厚生労働省の「平成30年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2018年)から、平均受給額をみてみましょう。

厚生年金保険の平均月額(年齢別)

60~64歳:7万9,135円
65~69歳:14万4,521円
70~74歳:14万6,813円
75~79歳:15万3,816円

平均受給額は14万~15万円ほどとなっています。

まとめにかえて

もっとも被保険者が多い産業は、「製造業」「卸売・小売業」「医療・福祉」となっていますが、標準報酬月額がもっとも高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」「情報通信業」「金融・保険業」となっているようです。また事業所の規模をみてみると、5人未満が6割を占めていますね。

厚生年金の受給額の計算は、標準報酬月額だけではなく、加入期間や賃金・物価水準などから求められます。産業によっても標準報酬月額が異なりますし、そのときの日本経済の状況や被保険者自身の状況で厚生年金の受給額は変わってきます。

公的年金のみに頼る老後は、ちょっと心配になります。老後資金の準備は早めに開始して老後生活に備えておきたいですね。

参考

「厚生年金保険 業態別 規模別 適用状況調」厚生労働省年金局
(「本調査は、各年9月1日現在の日本年金機構における厚生年金保険の適用状況を調査したものであり、被用者年金 一元化により新たに厚生年金保険の適用対象となった、国家公務員共済組合、地方公務員共済組合及び日本私立学校 振興・共済事業団に係る適用の情報を含まない。」としています)
(※)「標準報酬月額・標準賞与額とは?」全国健康保険協会
「老齢年金ガイド」日本年金機構
「保険料額表」日本年金機構
「厚生年金保険料率の引上げが終了します」厚生労働省
「平成30年民間給与実態統計調査」国税庁
「平成30年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」厚生労働省

尾藤 ちよ子