みなさんの家庭では、『家事分担』をめぐって夫婦ゲンカが起きたことはありますか?ケンカとまではいかなくても、なんとなくモヤモヤを抱えているという人は多いのでは?

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1人目の子を妊娠中の女性と、子育て中の女性が一緒にランチをしながら話している漫画のワンシーンがあります。

このシーンでは、妊娠中の女性が、子育て中の女性に、子どもが生まれた後の生活の様子をたずねます。すると、子育て中の女性からは、日々の慌ただしい様子が語られる一方で、家の中では何もしない夫に対する辛辣な言葉が……。

そして一息ついたところで、子育て中の女性が静かに続けます。

「もっとね 夫婦間での話し合いが必要ってわかってるんだよ
言わなくてもわかってほしいは無理だし
でも毎日忙しいうえに険悪になったら…って
ただ――目の前で妻が子どもの世話と家事で動き回ってるのに
寝転がってゲームして『言われなきゃ何もわからない』ってさ
『俺は仕事ができる』ってそう思ってんのお前だけじゃね?」

 

引用元:『朝起きたら妻になって妊娠していた俺のレポート』車谷晴子 講談社パルシィコミックス

もはや巷では『イクメン』は当たり前のことで、家事や育児だけではなく地域活動にも積極的に参加する男性『イキメン(※)』という言葉まで登場するほど男性への期待値の高さが窺えるでしょう。

しかし「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、夫の在宅時間が増えた場合でも、結局家のことをするのは私ばかり」と不満を抱えている妻が、まだまだ多いのも事実です。

(※)「イキメン」:パパ友を作り、PTAや自治会などの地域活動に参画する男性(特定非営利活動法人ファザーリング・ジャパンホームページより)