「もっと収入があったら、しっかり貯蓄できるのに…」と感じた経験はありませんか?でも、収入が高ければ、必ずしも貯蓄額が増えるとは限りません。それどころか、高収入であるがゆえに「もらえないお金」もあり、思うように貯蓄できない、といったケースも存在します。

今回は、「収入は多いはずなのに、貯蓄がなかなかできない」という世帯にフォーカスしていきます。

金融資産が100万円未満の世帯数ってどれくらい?

ではここで、金融広報中央委員会が公表している、令和元年(2019年)の「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査」の結果をみてみましょう。

この調査では、金融資産保有額を世帯主の年代や年収別に分析しています。その結果、「金融資産保有額100万円未満」「金融資産非保有」に該当する割合は、以下の通りとなりました。

以下、「世帯主の年齢別」「年間収入別」に分けてみていきます。

世帯主の年令別

20歳代

  • 金融資産非保有…22.9%、金融資産保有額 100万円未満…27.1%

30歳代

  • 金融資産非保有…15.8%、金融資産保有額 100万円未満…9.5%

40歳代

  • 金融資産非保有…18.7%、金融資産保有額 100万円未満…5.9%

50歳代

  • 金融資産非保有…21.8%、金融資産保有額 100万円未満…4.5%

60歳代

  • 金融資産非保有…23.7%、金融資産保有額 100万円未満…3.5%

70歳以上

金融資産非保有…31.1%、金融資産保有額 100万円未満…3.4%