7月22日に始まる観光支援政策「Go To トラベル事業」に対して、SNSなどで多くの批判が集まっていました。これに対して政府は、参加事業者に対して感染対策を義務付けるなど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止策を打ち出していましたが、16日、東京都発着の旅行を対象から外すことを発表しました。

東京に住んでいる人や、東京に旅行しようとしていた人にとっては残念なことになりましたが、直近の東京都の感染者数からは仕方がない決断ともいえそうです。発生すると思われるキャンセル料については、補償しない方針でしたが、一転7月21日には補償を表明しました。

ただこの「Go To トラベル事業」がなくなったわけではなく、現時点では9月以降の利用がお得になっているようです。詳しく見ていきましょう(7月15日時点の情報をもとにしています)。

約9割が利用する!?

エアトリが行った『「Go To Travelキャンペーン」に関するアンケート』によれば、「Go To Travelキャンペーン」を利用して旅行しようと考えている人は86.7%と大多数を占めています。しかし今回の東京対象外の決定に伴い、延期もしくは中止を考えている人が増えていることでしょう。

一方で、「Go To Travelキャンペーン」について「よく分からない部分がある」と回答している人は72.2%となっています。今回はこの「Go To トラベル事業」について見ていきましょう。

(対象:男女7,787名、期間:2020年6月26日~7月13日、方法:インターネット調査)

観光庁の事業の概要(7月15日時点)

この「Go To トラベル事業」について、国土交通省観光庁ではHPで詳しく説明しています(7月15日時点の情報です)。

  • 国内旅行が対象
  • 宿泊・日帰り旅行代金の1/2相当額を支援
    →この支援のうち、①7割は旅行代金の割引に、②3割は旅行先で使える地域共通クーポンとして付与
  • 一人一泊あたり2万円が上限。日帰り旅行は1万円が上限
  • 事業開始は7月4連休の前日の22日ですが、27日までは35%割引(代金の1/2相当額×7割)。27日以降は通常の割引価格になりますが、事業者によって開始時期が異なる点に注意
  • 連泊制限や利用回数の制限はありません

まずはこれが主な概要となっています。