日経トレンディ「2017年ヒット商品ベスト30」で第4位にランクインしたミールキット。とにかく時短になると人気を高めてきましたが、最近では、「子供と一緒に作れる」「キャンプ飯」「おうちでレストランの味」など、時短以外の角度から開発されたユニークなミールキットが続々と登場しています。

その裏にあるのは、消費者のニーズの変化。Withコロナ時代の進化形ミールキットを紹介します。

ミールキットとは?メリットやデメリット

ミールキットとは、カットされた状態の食材や合わせ調味料などが必要な分量だけ梱包されている料理キットのことです。もちろんレシピも付いてきます。献立を考えたり、買い物したりする時間を省略できるだけでなく、まな板や包丁を使わず調理自体の時短にもなるので、共働き世帯を中心に人気を高めてきました。筆者も、週に一度はミールキットを活用しているミールキットユーザーです。

一方で、ミールキットを試してみたものの、消費期限やコスパの観点から不満を感じるという声もあります。Webメディア「Chewin’ mag.(チューインマグ)」(株式会社YUIDEA)が2017年に実施した「料理に関するアンケート」によると、料理キットに不満を持つ方からは「価格が割高」「量が少ない」「消費期限が短い」などの理由が上げられました。

例えば、生協の宅配「ミールキット」では、2人前のミールキットが800円~1200円前後の価格帯で販売されています。一人当たりに換算すると、1食分のおかずが400円~600円となります。同じ金額で、お弁当を購入できたりファミリーレストランで外食できたりするので、日常的に利用するには少々割高だと考える人がいるのも納得です。利便性の高いミールキットですが、コストパフォーマンスの観点から、筆者も「毎日は使えない」と考えています。