社会人であれば、ほぼ全員が銀行口座を持っているかと思います。複数持っている、という人もいらっしゃいますよね。ところで、その中に「お金を預けたままにしている」という口座はありませんか?

それ、放置しておくと、せっかく預けたお金が減っていくかもしれません…。

大切に寝かせておいた”虎の子預金”の残高が、気がつかないうちに減っていた!なんて悲しいことにならないよう、かしこい銀行口座の使い方について一緒に考えていきましょう。

「預けただけでお金が減る!?」

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大は、多くの業界に影響を与えています。銀行などの金融機関も例外ではありません。

日本銀行が公表した「預金種類別店頭表示金利の平均年利率等」の最新データ(2020年7月8日掲載分)からは、定期預金の預入期間別平均年利率は全体的に低くなっていることがわかりました。約1カ月前のデータと比較しても、預入期間が短いものを中心に0.001%ほど下がっています。

そもそも、国内銀行の普通預金の平均年利率は、現在0.001%と過去最低の水準。10万円を普通預金口座に1年間預けても、たった1円しか増えないということになります。つまり、金利を当てにしてもお金は増えないということです。

さらに、ここで問題になってきたのが「口座維持手数料」です。大手国内銀行を中心に導入される可能性が出てきています。お金を貯める・増やすために銀行に預金しているのに、手数料でマイナスになってしまっては意味がないですよね。