新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大で全国に緊急事態宣言が出され、人との接触を減らすために外出自粛が求められました。デパートや遊園地、映画館などさまざまな施設が休業し、お金を使う機会が減った思いきや、蓋を開けてみると普段と同じくらい、あるいはいつも以上にお金を使っていたということはありませんか?

新型コロナの影響で消費行動が変わった項目は?

総務省統計局の家計調査では、「新型コロナウイルスの感染拡大により 消費行動に大きな影響が見られた主な品目など」の結果を2020年6月5日に発表しています。

同調査によると、2020年4月の消費で前年同月と比べて大きく減少した項目は、食事代▲63.3%、飲酒代▲90.3%、鉄道運賃▲89.9%、パック旅行費▲97.1%、遊園地・乗物代▲97.8%などでした。

外出自粛により、旅行はもちろん在宅勤務で交通機関を使うことが減ったり、飲食店や遊園地などの営業が制限された影響が大きかったことが想像できます。

逆に消費が増えた項目としては、保健用消耗品(マスク・ガーゼ含む)+123.9%、ゲームソフト等+102.8%の増加率が大きく、食品ではパスタ+70.5%、即席麺+43.3%、チューハイ・カクテル+42.1%の増加が目立ちます。

感染予防対策のための保険用消耗品、自宅で楽しく過ごすために必要な娯楽関連、日持ちして簡単に調理できる食品の消費が伸びたという結果になっています。

家計の増加を感じる専業主婦(夫)が多い

一方、「LINE家計簿」を運営するLINE pay株式会社では、LINE公式アカウントをフォローしているユーザーを対象に、「新型コロナウイルスの影響による家計の支出の変化」についてアンケートを取っています。