新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、観光業や飲食業などが大打撃を受けました。また、大手自動車メーカーが一時生産を停止するなど、幅広い業種で業績への影響は避けられません。

そうした企業の業績悪化は、従業員の給与やボーナスにも影響してきます。中でも、ボーナスを見込んで住宅ローン返済をしている人にとってはかなりの痛手になりそうです。

住宅ローン返済が「苦しい・苦しくなりそう」が約7割

オンライン住宅ローンサービス「モゲチェック」を運営する株式会社MFSは、4月に「新型コロナウイルスによる住宅ローン返済への影響」に関するアンケート調査を行いました(現在住宅ローン返済中の男女483人が対象)。

同調査によると「世帯収入がすでに減った」は31.3%、「今後減りそう」は30.0%と、6割超の世帯で収入への影響があるという結果でした。また、すでに世帯収入が減った世帯の減少額は、月額「5万〜10万円」が30.5%で最も多く、次いで「1万〜3万円」の22.5%、「3〜5万円」の19.2%となっています。

さらに、住宅ローンを返済中の家庭で「新型コロナウイルスの影響により、住宅ローンの返済が苦しくなっている」という回答は39.6%、「今後苦しくなりそう」は28.4%。この2つの合計は7割弱の68.0%です。

しかし、「住宅ローンの返済が苦しくなっている」「今後苦しくなりそう」と回答した人のうち、住宅ローン借り換えなどの返済軽減を検討している人は22.6%にとどまります。そして、8割近い77.4%の回答者が住宅ローン返済について、不安を抱えているものの特に対策をしていないということが分かりました。