新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止のための緊急事態宣言が全面的に解除されたものの、COVID-19の影響を心配する声があちこちから聞こえてくるのではないでしょうか。特に消費の落ち込みによる企業への打撃は、夏季ボーナスにも大きな影響を与えそうです。今回はみずほ総合研究所の「2020年夏季ボーナス予測」をもとに、夏季ボーナスについて見ていきましょう。

民間企業の一人当たりのボーナス支給額は前年比9%減

みずほ総合研究所の「2020年夏季ボーナス予測」によると、民間企業の一人当たりのボーナス支給額は、前年比9.2%減の34万6,480円と予測されています。リーマンショック後の2009年夏のボーナスは前年比9.8%減となったことから、それ以来の大幅なマイナスになる見通しです。

民間企業のボーナス支給額は、1カ月当たりの所定内給与(決まって支給される給与から残業などの時間外労働に対する給与である所定外給与を除いた金額)に支給月数をかけることで算出されることが多いのですが、2020年に関しては所定内給与と支給月数ともに減少すると予測されています。

(所定内給与については、一人当たりボーナス支給額÷支給月数で算出)