同じ「サラリーマン」という立場でも、勤め先によって月収に差があります。なかでも大企業に対して、高収入のイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、大企業と中小企業それぞれで働くサラリーマンの月収を、詳しく見ていきましょう!

大企業と中小企業の定義

厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」(2019年)では、「大企業」「中企業」「小企業」別の賃金を公開しています。

ここでいう「企業規模」とは、「調査労働者の属する企業の全常用労働者数の規模」をいい、常用労働者 1,000人以上を「大企業」、100~999人を「中企業」、10~99人を「小企業」に区分しています。

また、「賃金」は「6月分の所定内給与額」を意味します。「所定内給与額」とは、労働契約等であらかじめ定められている支給条件、算定方法により6月分として支給された現金給与額(きまって支給する現金給与額)のうち、超過労働給与額(①時間外勤務手当、②深夜勤務手当、③休日出勤手当、④宿日直手当、⑤交替手当として支給される給与をいう)を差し引いた額で、所得税等を控除する前の額とします。

大企業と中小企業の賃金差

先ほどの調査結果によると、男性の平均賃金は33万8,000円(年齢43.8歳、勤続13.8年)、女性は25万1,000円(年齢41.8歳、勤続9.8年)となっています。