定年後のお金は誰もが不安になるもの。老後不安の原因を突き止めようとすると、その正体はお金であることも少なくありません。今回は、老後もはたらく世帯の貯蓄について公開データをもとに見ていきましょう。

他人の財布を正面から詳細に見る方法とは

他人にお金の話は聞きにくいというのは誰でも同じでしょう。それでも知りたいというのが人情ではないでしょうか。

そこで、今回は2020年5月15日に総務省が開示をした「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)」をもとに、最新の老後もはたらく世帯の貯蓄について見ていきましょう。

ここでいう貯蓄とは、預貯金だけではなく、生命保険や有価証券なども含みます。

それでは、早速、老後もはたらく60代の世帯(勤労世帯で世帯主が60代)の預貯金から見てきましょう。

老後もはたらく60代世帯の預貯金はいくらか

最近では老後もお仕事をされている方も多いですが、そうした60代世帯主が勤労世帯の預貯金はいくらなのでしょうか。

  • 通貨性預貯金:546万円
  • 定期性預貯金:783万円
  • 預貯金合計:1329万円

このように、老後もはたらく60代世帯は、預貯金の平均が1329万円となっています。

貯蓄は預貯金だけではないので、それ以外の資産も見て聞きましょう。

老後もはたらく60代世帯のその他の金融資産はいくらか

はたらく60代世帯のその他の金融資産はいくらなのでしょうか。