国家公務員、会社員と比べると…

人事院の「平成30年度 一般職の国家公務員の任用状況調査」(2018年度)によると、国家公務員(一般職)の離職率は1.65%です。

また民間の会社員は、厚生労働省の「平成30年雇用動向調査」(2018年)によると、2018年の1年間の離職者は724万2800人、離職率は14.6%となっています。

やはり民間の会社員の離職率がもっとも高いですが、地方公務員(一般行政職)は国家公務員よりも低くなっています。

まとめにかえて

公務員の離職率は1%前後が多く、地方公務員(一般行政職)がもっとも離職率が低いようです。会社員の離職率は10%以上となっています。単純比較はできませんが、大きな差です。

公務員の離職率の低さの要因は、福利厚生が充実していることが大きく影響しているかもしれません。育児や介護で離職する人が、民間と比べて少ないことが予想されます。だからといって、民間企業は働きにくいと結論付けるのは早計でしょう。離職は会社の業績などの影響もあるので、低すぎるのも高すぎるのも問題があるといえるかもしれません。

【参考】
「平成30年雇用動向調査」厚生労働省
「平成30年度 一般職の国家公務員の任用状況調査」人事院
「平成30年度 地方公務員の退職状況等調査」総務省
「公務員と会社員の初任給はどれくらい?」LIMO
「生涯年収がもっとも高いのは公務員?それとも大企業の正社員?」LIMO
「公務員と会社員の退職金、どれくらい違うの?」LIMO

尾藤 ちよ子