やはり年齢が若い方が離職率は高くなっています。若い年代の国家公務員の離職率も高い傾向にありますが、それでも国家公務員は10%以下と会社員と比較すると低い傾向にあります。
60歳以上の離職率の高まりも、国家公務員、会社員ともに同じような傾向にありますが、こちらも国家公務員は10%以下となっています。

単純比較はできませんが、同じような離職率の傾向があるものの、会社員よりも国家公務員の方が全体的に離職率が低めです。

まとめにかえて

若年層の離職率が高いのは、民間の会社員も国家公務員も同じですが、国家公務員の方が全体的に数値は低いです。また、会社員は60歳以上、国家公務員は55歳以上になるとまた離職率が上がってきています。国家公務員の方が民間の会社員よりも、若干ですが若い年齢で離職率が上がり始めています。老後資金などの目処がついたのか、健康的な理由なのか。気になる傾向です。

また性別で離職率をみると、女性の離職率は男性ほどの中年の大きな減少はあまり見られません。

離職率が低いと「働きやすい」、高いと「働きにくい」と断言できるものではありませんが、参考になる指標ではあります。

【参考】
「平成30年雇用動向調査」厚生労働省
「新規学卒者(大卒)の離職状況」厚生労働省
「平成30年度 一般職の国家公務員の任用状況調査」人事院
「公務員と会社員の初任給はどれくらい?」LIMO
「生涯年収がもっとも高いのは公務員?それとも大企業の正社員?」LIMO
「公務員と会社員の退職金、どれくらい違うの?」LIMO

尾藤 ちよ子