退職金が多い産業は?

ここでは、中央労働委員会の「令和元年賃金事情等総合調査(確報)」からみていきます。
この調査では、2019年6月末日現在における退職金制度と定年制について調べています。

対象企業は以下の条件に該当した380社(有効回答企業数は230社、回収率は60.5%)です。

資本金5億円以上かつ
労働者1000人以上

また調査の対象となっているのは、短時間労働者を除く、期間を定めずに雇われている労働者となっています。大企業が調査の対象になっています。
(退職金額は、退職一時金に退職年金掛金(事業主負担分に限る)の現価格を加算したものとなっています。また平均退職金額については、退職者数により加重平均したものです。集計対象は、退職一時金制度を採用している企業です)

2019年度の1年間(決算期間)において、調査産業すべての平均退職金額は851万1000円です。

産業別の退職金は以下の通りです。平均退職金額(定年)を高い順に並べています。

1位:製造業(非鉄金属)

平均退職金:1744万4000円
定年:2381万2000円
会社都合:―
自己都合:621万5000円
その他:―

2位:鉱業

平均退職金:1224万7000円
定年:2305万9000円
会社都合:―
自己都合:530万9000円
その他:70万3000円

3位:製造業(窯業・土石製品)

平均退職金:1100万3000円
定年:2195万3000円
会社都合:2151万9000円
自己都合:530万2000円
その他:1300万6000円

4位:ホテル・旅行

平均退職金:728万5000円
定年:2187万6000円
会社都合:―
自己都合:138万3000円
その他:―

5位:化学

平均退職金:1114万3000円
定年:2178万5000円
会社都合:2123万9000円
自己都合:249万4000円
その他:501万1000円