中小企業の退職給付制度の実態

東京都産業労働局の「中小企業の賃金・退職金事情(平成30年版)」(2018年)では、従業員が10~299人の東京都内の中小企業を対象に調査しています。

回答企業1060社中、退職金制度がある企業は756社(71.3%)となっています。
その内訳は以下の通りです。

退職一時金のみ:574社(75.9%)
退職一時金と退職年金の併用:156社(20.6%)
退職年金のみ:26社(3.4%)

制度そのものがない企業は24.2%となっています。企業規模が小さい会社は、制度がない場合が多いのでしょうか。大手企業を含む厚生労働省の調査結果よりも「ない」割合は高いようです。

次に、退職一時金を受給するための最低勤続年数をみてみましょう。