大企業と中小企業では賃金差があるといわれています。それは一体いくらくらいなのでしょうか。また今回は東京都に限定してしまいますが、中小企業の賃金について、労働者数別に詳しくみていきたいと思います。

大企業と中小企業の賃金差はどれくらい?

厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」(2019年)では、「大企業」「中企業」「小企業」別の賃金を公開しています。これを性別でみていきましょう。

※ここでいう「賃金」とは、6月分の所定内給与額をいう。「所定内給与額」とは、労働契約等であらかじめ定められている支給条件、算定方法により6月分として支給された現金給与額(きまって支給する現金給与額)のうち、超過労働給与額(①時間外勤務手当、②深夜勤務手当、③休日出勤手当、④宿日直手当、⑤交替手当として支給される給与をいう)を差し引いた額で、所得税等を控除する前の額をいう。

また「企業規模」とは、調査労働者の属する企業の全常用労働者数の規模をいい、常用労働者 1,000人以上を「大企業」、100~999人を「中企業」、10~99人を「小企業」に区分している。