昨年7月に厚生労働省が発表した2018年の日本人の平均寿命は、女性が87.32歳、男性が81.25歳で、ともに過去最高を更新しました。こうして平均寿命が延びると、「65歳で定年を迎えるには早い」「経済的なことを考えるとできるだけ働く期間を長くしたい」と思っている人は多いかもしれません。

しかしその一方で「65歳を過ぎても働かなきゃいけないなんて嫌だ」と思う人もいるでしょう。そこで今回は、自分のことを「生涯現役」だと自称する4人に、長くそして楽しく働くためのヒントを聞いてみました。

「趣味を仕事にしちゃいけない」

「趣味を仕事にしちゃいけないな」と言うのは建設業を営むAさん。

「趣味は息抜きをするためのものだから、仕事とは別にしたほうがいい。たまに趣味を仕事にしちゃう人がいるけど、そういうのは続かないんだよ。趣味がないと人間はどうしてもくたびれてしまうから、仕事のほかに趣味があったほうがいい」と笑います。

そんなAさんの趣味はプラモデルの制作。細かいパーツを無心で組み立てているときにリラックスできるのだとか。

「趣味と仕事は一緒にしちゃいけないけど、仕事のことは好きじゃないと続けられない。趣味は趣味で楽しむ、仕事は仕事で楽しむ。仕事が嫌いだと思っていたら生涯現役なんて到底無理。仕事だって、人に褒められたり、思っていた通りに物事が進んだりしたら面白いと思うはず。そういうのを積み上げていけば仕事すること自体が楽しくなるんじゃないかな」と教えてくれました。