教育費の捻出方法は?

また同調査では「教育費の捻出方法(3つまでの複数回答)」も調べています。上位5項目は以下のようになっています。

・教育費以外の支出を削っている(節約)(32.7%)
・預貯金や保険などを取り崩している(23.5%)
・子ども(在学者本人)がアルバイトをしている(22.9%)
・奨学金を受けている(17.6%)
・残業時間やパートで働く時間を増やすようにしている(11.9%)

もっとも多いのは「節約」のようです。この節約内容については、「外食費」「旅行・レジャー費」「衣類の購入費」「食費」などとなっています。

教育費、どう用意する?

今回のCOVID-19の影響で、収入が減少してしまった世帯もあるでしょう。政府の補償でどれだけカバーできるか分からない、教育費を捻出できるか心配だ…という世帯は、奨学金や教育ローン、または奨学金と教育ローンの併用を考えてみるのも良いでしょう。奨学金の利息の低さは魅力ですが、借りるのは学生本人です。親子での話し合いが必要です。

教育ローンであれば、受験の費用にも使えます。ただ民間の教育ローンは各社利息が異なるので、借りる前にしっかりと確認する必要があります。また基本的には借りた翌月・翌々月から返済が始まります。この点も考慮する必要があります。

奨学金に関しては、2020年4月に進学・進級する学生から、給付奨学金の対象者が広がっています。対象は「住民税非課税世帯・それに準ずる世帯の学生」となっていますので、対象かどうか確認してみましょう(※4)。

(※4)「奨学金の制度(給付型)」日本学生支援機構

【参考】
教育一般貸付(国の教育ローン)」日本政策金融公庫
子ども1人当たりにかける教育費用」日本政策金融公庫
「私立高校授業料の実質無償化」申請手続きを忘れずに!」LIMO
「保育園から大学まで」国の教育費無償化が、この春さらに手厚く!」LIMO

尾藤 ちよ子